鉄道模型のカトー(KATO)について調べてみた

鉄道模型のカトー(KATO)について調べてみた

鉄道模型のカトー(KATO)について調べてみた

鉄道模型のカトー(KATO)について調べてみた

 

 

カトー(KATO)は、鉄道模型業界ではトミックスと並んで大手といえる会社です。
長年この業界で鉄道模型の制作に携わっており、Nゲージ・HOゲージ製品は日本でも人気がありますが、それだけでなく海外でも人気があるのです。
今回はそんなカトーの歴史・取り扱い製品・人気商品などを解説していきます。

■カトー(KATO)とは?

カトーは以前は関水金属という名前で、1957年に加藤祐治によって設立された会社です。
主にNゲージやHOゲージの車両・線路・制御機器・ストラクチャー・アクセサリーなど、鉄道模型関係の製品を幅広く生産しています。
国内向け製品だけでなく、海外向けの製品も製造しており、事業の3割は輸出製品が占めています。

■カトー(KATO)の歴史

最初に9mmのNゲージ鉄道車両を作り始めたのは、1963年のことでした。
その翌年にNゲージの完成品を販売することを正式に発表し、さらにその翌年にはプラスチック製の「国鉄オハ31系客車」「国鉄C50形蒸気機関車」を発売しました。

国鉄オハ31系客車

その後も国内製品・国外製品を作り続け、1980年に株式会社カトーを設立しました。
ユニトラックを発売し始めたのもこの年です。
1986年にはHOゲージへと展開し、米国法人も操業します。
その後も順調に成長を続け、2015年にKATO Nゲージは50周年を迎えました。

国鉄C50形蒸気機関車

■カトー(KATO)の製品

鉄道模型業界では大手ともいえるカトーだけあり、展開している商品は幅広く、鉄道車両だけでなく線路・制御機器・ストラクチャーなども生産・販売しています。
販売されている主要な製品を簡単にご紹介します。

・車両
鉄道車両はカトーがもっとも力を入れている製品で、日本で一番人気の高いNゲージが特に多く作られています。
Nゲージだけでも50年以上の実績とノウハウがあり、これまでにかなり多くの製品を発表してきました。
私鉄の車両は他社に比べて少ないものの、JR貨物の新型電気機関車はほぼ網羅しています。
新製品をリリースしつつも、再生産も行うスタイルで安定的な商品展開を行なっているといえます。
Nゲージ製品は単品ケース販売と、複数の車両を収納できるブック型ケース販売としています。

蒸気機関車は国内では1/150スケールが一般的ですが、カトーの製品は少し大きく1/140スケールのものが多くなっています。
これは、以前から内蔵するモーターの問題で大きくせざるを得なかったようで、2007年になって初めて1/150スケールのC62をリリースしています。

KATO 1/150スケールのC62

HOゲージは日本型16番ゲージ規格によって製造され、国鉄時代の電車・貨車・機関車を取り扱っていますが、その数は多いとはいえません。
私鉄の車両は「近鉄アーバンライナー」だけしか製造されていません。
とはいえ、制作技術と製品へのこだわりは強く、D51蒸気機関車においてはシリンダー構造を変更し、急曲線に対応するなどの点が高い評価を得ています。

D51蒸気機関車

NゲージやHOゲージは日本国内だけにとどまらず、海外へも多く輸出しています。
過去にハドソン蒸気機関車・カブース・ログカーなどのアメリカ向けの製品を作っていました。
現在でも、ダブルスタックトレイン・コールポーターなどの旅客車や牽引機の製品を作っています。
長年の経験からカトーの制作技術力は高いため、海外からの評価も良く、鉄道模型会社の多いヨーロッパでも人気を集めています。

・線路(レール)
カトーはオリジナルでユニトラックという線路を制作しています。
ユニトラックは線路の下の土台部分が一体となった道床つきで、あらかじめ直線の長さ・曲線半径・円弧の角度が決まっている「組み立て式」を採用しています。
線路と線路をつなぐためには、「ユニジョイナー」という専用の継ぎ手が必要になります。
カトーは線路をNゲージ・HOゲージの2タイプ制作しています。

・制御機器
コントローラーはアメリカのデジトラックス社と提携して制作している、DCC対応のコントローラーがあり、それに対応する制御機器も同時展開しています。
サウンド制御・サウンドボックスなどを使って車両が走行するときに警笛・汽笛・きしみ音・連結音などのサウンドを自由に鳴らすことができます。
走行スピードによってエンジン回転ピッチ音などを変化させながら走らせることもでき、よりリアルな走行が可能になっています。

・ストラクチャー・アクセサリー
また、日本のNゲージレイアウトのための商品も作られています。
「ローカルストラクチャーシリーズ」などのストラクチャーキット、もともと街並みが完成形としてつくられている「ジオタウン」のほか、草地・樹木・地面などを作れるレイアウト材料など、幅広く展開しています。

■人気車種ラインナップ

・(10-1230)(10-1231)Orient Express 1988 15両セット(オリエントエクスプレス パリ-香港)

・Nゲージ パワーパック ECS-1運転台形コントローラー #22-050

・Nゲージ E5はやぶさ・E6スーパーこまち 複線スターターセット 10-020 鉄道模型入門セット

・Nゲージ レジェンドコレクションNo.2 151系 こだま・つばめ 12両セット #10-263

・Nゲージ 581系 寝台特急 月光 12両 レジェンドコレクション 10-1140

・Nゲージ E001形 TRAIN SUITE 四季島 10両セット 10-1447

・Nゲージ ユニトラムスターターセット 富山ライトレールTLR0600形 40-900

・Nゲージ 683系 8000番台 スノーラビットエクスプレス 9両セット 10-810

■まとめ

昔も今も安定した人気をキープし続けているカトー。
長年鉄道模型一筋で製品を作り続けてきたからこそ、この人気があるのかもしれません。
上級者からはもちろん人気ですが、これから鉄道模型を始めたいという初心者からも、スターターセットを販売していることなどから、人気が高いようです。
もしこれから始めたいと思っている人は、検討してみてはいかがでしょうか。