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初心者でも簡単!鉄道模型(HOゲージ)を楽しむ方法
Nゲージは、日本で最も人気の鉄道模型の型です。理由は安価で、種類も多いことが挙げられますが、鉄道模型の型はほかにもあります。HOゲージもその一つで、ほかのゲージとは違った魅力があります。初心者におすすめなのはNゲージですが、HOゲージを楽しむことも十分可能です。今回は初心者向けにHOゲージを楽しむ方法や、始め方をご紹介します。
HOゲージ(16番ゲージ)とは鉄道模型のサイズの一つで、鉄道模型の中では中間的なサイズになります。HOという名前は、1/43・1/45・1/48の縮尺で作られている「Oゲージ」の半分(Half)程度ということで、HOゲージとなりました。縮尺は約半分の1/87で、ゲージ(線路幅)は16.5mmとなっています。
・HOゲージはどこが魅力的?
縮尺、つまりサイズが大きくなると、それだけ模型を繊細に作り込むことができます。そのため、HOゲージの仕上がりはとても美しく、外観だけでなく内観まで詳細に作り込まれています。また、車両が走行する時は迫力ある動きが楽しめ、「ガタンゴトン」という走行音もリアルに再現されています。
こういった魅力が鉄道模型好きの人たちから評価されているのです。値段は比較的高くなりますが、それだけの価値は十分あります。
画像はHOゲージ KTM カツミの 阪急 9300形 Aセット 高級模型です。
画像はHOゲージ フライシュマンの 客車や貨車類です。
次に、もっと詳しく知るためにそのほかのゲージと比べてどうなのか比較してみましょう。
・サイズ
HOゲージは先ほどお伝えしたとおり、縮尺は1/87で線路幅は16.5mmです。Nゲージの縮尺は1/148〜1/160で、9mmの線路幅です。そのため、これら2つを比較すると、約2倍の違いがあるといえます。また、Zゲージの線路幅は6.5mmで縮尺は1/220ですので、比べると約2.5倍の差があるということになります。
・価格
鉄道模型の価格は、人気車両や車両の新しさによっても変わりますが、基本的には縮尺が大きくなるほど、価格も比例して高くなります。Zゲージだと、数百円〜数千円の価格帯で売られているものが多くなっていて安価です。そして、Nゲージは3000円〜7000円程度のものが多くなっているのに対し、HOゲージは7000円〜20000円ほどの価格帯が多くなっています。サイズが約2倍ですので、値段も同じくらいの差があると考えてください。
画像は上からHOゲージ Nゲージ Zゲージです。
画像は車両のレールに乗せる間隔の違いです。上 HOゲージ 左 Zゲージ 右がNゲージとなります。
ここでは、初心者が最低限用意しておくべきものをまとめていますので、購入する際の参考にしてください。
・広いスペース
広いスペースはHOゲージを楽しむうえで、とても大事です。車両のサイズが大きいため、線路幅も大きくなっているからです。その分レール全体のサイズが大きくなりますので、それだけ広い場所が必要になります。実際にどのくらいの広さが必要なのでしょうか。
基本的なエンドレス(山手線状の円周線路)のサイズが2366mm×1382mmぐらいです。実際にNゲージのレールと比較してみましょう。基本的な線路のセットともいえる「KATOのM1 エンドレス線路基本セット マスター1」は、1337mm×677mmですので約2倍の長さの差があり、面積だと約4倍の差があることになります。
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上記のサイズは単純に線路だけのサイズですので、周りに歩けるスペースを確保するため、ゆとりを持って3600×2600程度の場所があれば、初心者でも楽しめるでしょう。これはだいたい6畳くらいの部屋に相当しますので、HOゲージを楽しむためにはそれなりに広い部屋が必要なのです。
「部屋が狭いから諦めよう…」と考えている人は、「KATOのHO テーブルトップスターターセット EF510-500 カシオペア」などのセットを購入するといいでしょう。こちらのセットは、レールのサイズが1151mm×782mmで、コンパクトなサイズになっており、テーブルで遊べるセットとなっていますので、部屋が狭い人でも楽しめます。
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・車両
広いスペースが確保できたなら、次に車両を選びましょう。車両選びは鉄道模型で最も楽しい瞬間といっても過言ではありません。車両は好みのものを選ぶのが一番です。人気のものをいくつかピックアップしてみましたので、参考にしてみてください。
KATO 3-510 24系25形 寝台特急客車 基本4両セット
TOMIX HO-9054 国鉄 455(475)系急行電車増結セット
TOMIX HO-9064 113-2000系近郊電車 湘南色 基本セットA 4両
KATO 1-321 EF81 一般色 / 北斗星色 / 95 レインボー塗装機
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・コントローラー(パワーパック)
コントローラーは、車両を動かすための電源装置で、パワーパックとも呼ばれます。鉄道模型は動かすことでさらに楽しみが倍になりますので、コントローラーの購入は必須といえるでしょう。「KATOのパワーパック スタンダードSX」はACアダプターを変えるだけで、Nゲージにも使えるためお得です。
ACアダプターは別売りになっているため、「KATO HOゲージ HO用ACアダプター 22-083」などを買いましょう。互換性を考えて同じメーカーのものを選ぶ方がベストです。
・レール(線路)
車両を走らせるには、コントローラーだけでは不十分です。車両が走るためのレールも同時に購入しておく必要があります。レールは直線や曲線などいくつかの種類があり、初心者は選ぶのに迷うかもしれません。初心者へのおすすめは、エンドレスの線路で半永久的に走れるように設置する方法です。
これが最もスタンダードな遊び方で、長く楽しめる設置方法になります。直線や曲線のレールを自分で選んでオリジナルのレイアウトを作れますが、最初は「KATO 3-105 HM1 HOユニトラックR670エンドレス線路基本セット」「HV1 HOユニトラック R730エンドレス複線化線路セット」「HV5 HOユニトラック R550エンドレスセット」などのセットになったものが簡単でおすすめです。慣れてきたらもっと複雑な配置を試してみるのもいいでしょう。
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■初心者がHOゲージを始めるならスターターセットがおすすめ
初心者のうちは何を選んでいいのかわからない人も多いと思います。そういう人におすすめなのが、スターターセットです。
スターターセットは、車両・エンドレスの線路セット・パワーパックなど、初心者がHOゲージを始めるのに必要な最低限のものが一つになったもので、これだけ買えばすぐに始められるのでとても簡単です。例えば、以下のような商品があります。
「KATO HOゲージ HO スターターセット キハ58系気動車 3-004 鉄道模型 入門セット」
「KATO HOゲージ テーブルトップスタータセット EF510 カシオペア 3-003 鉄道模型入門セット」
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デメリットとしては、車両の種類が限られているため、好みの車両がない場合もあります。そういうときは無理してスターターセットを買わずに、好みの車両を選ぶことを優先してください。スターターというだけあって初心者にはおすすめですが、好みではない車両を買ってしまったことが原因で、あまり楽しめないということになっては本末転倒です。そのため、あまり気に入った車両がない場合は、車両・レール・パワーパックをバラで買うことをおすすめします。
とりあえず走らせたいということなら、先ほどご紹介した「KATO HM1 HOユニトラックR670エンドレス線路基本セット」などのセット品がおすすめですが、もっと変わったレイアウトや複雑なレイアウトを試してみたいという人は、KATOが提供しているレイアウトを参考にすることもできます。ここにはレイアウトのプラン図だけでなく、必要なパーツリストやパッケージリストがありますので、初心者でも迷うことなく購入することができます。
部屋にHOゲージを走らせるための部屋がない場合は、レンタルレイアウトを利用するのも手です。レンタルレイアウトは簡単に言うと、レイアウトを貸してくれる店のことで、車両持ち込みで、店に設置されているレールを使用することができます。家で楽しむことはできませんが、レールやパワーパックなどの費用がかからないのがメリットです。
レンタル費用が必要になりますが、店が用意している本格的なレイアウトを使えるため、楽しさは倍増します。車両を貸し出している店もあるため、まだ何も購入していないならレンタルレイアウトの店を試してみるのもいいですね。自分の住んでいる地域にレンタルレイアウトの店がないか探してみてください。
鉄道模型を始めたばかりの頃はNゲージがいいとされていますが、スターターセットやレンタルレイアウトなどを利用することで、初心者でもHOゲージを十分楽しむことができます。今回の記事を参考に、挑戦してみてください。
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